宇治拾遺物語はこの地に伝わる説話集です。

なかに「玉茎検知(たまくきけんち)」というお話があります。

今日のお話はこれにしよう。

むかし、中納言師時(もろとき)という偉い人がいて、その屋敷に、坊主がやってきたの。

中納言は坊主に「お前はは何者や」と問いました。

坊主は、哀れな声で
「わたしは、この世がはかのうて我慢なりません。輪廻転生、めぐりめぐって、結局、煩悩は捨て切れず、わたしは煩悩にとりつかれたままなのです。そこで、わたしは一大決心して、煩悩を切り捨てるために、あることを成し遂げた坊主であります」
と言うじゃないですか。

中納言は「して、どうしやった。お坊様は」

「実は」といって、坊主はおもむろに僧衣の前をからげて、股の間を中納言に見せたやないですか。

「切り捨てましてござりまする」

中納言は目を丸くしてみています。そこにあるべきものが無く、ただ毛がもさもさ生えているばかり。

しかし、よく見ると、なんだか変です。

「おイナリさんが」変な形でぶら下がっているじゃありませんか。

中納言は怪しみ、家人の侍を呼ばわりました。
「おい、たれかある!」

「へ~い」

屈強な侍が数人、中に少年も混じって庭に出てまいりましたよ。

「その、お坊様を捕まえよ」

「はっ」

坊主は、観念したのか、念仏を唱えて狸寝入りを決め込んでしまいましたよ。

「ちょこざいな、おい、小僧、その坊さんの足を広げて、股をさすれ」

「えー」

小僧と呼ばれた元服前の男の子は変な顔をして中納言を見ています。

「はよう、こすれ」

「はい。でわ」

少年のやわらかい手で、股をさすられた坊主はくすぐったくてたまりません。それよりも、なんだかいい気持ち・・・。

あらあら、不思議。

切り捨てられたはずの、おちんぽがゆらゆらとおっきくなって股の間から立ちあがったではないですか。

「ほれ、小僧、もっとしごいたれ」

「あー、すごい、でっかいね、お坊さんの。まるでマツタケだぁ」

「あはは、やっぱり股にはさんでいよった。このクソ坊主」侍たちも大笑いです。

あまりの気持ちよさに、お坊さんのアレはおへそに打ちつけられるくらいになりました。

お坊さん本人も頭をかいて笑っています。
「ばれたか・・・」

「どうやっとったんや、坊主」と中納言

「玉袋に、こうくるんで、フノリでくっつけて飛び出さんようにしてたんやけど、あないなことされたら・・・」

「そうやって、人をだまして、金をもろとったんやろ」

「へえ、まあ」

「しょうのないお坊さんや、お布施や、少ないけどとっとき。それから、もうそのマツタケしもときや、まだ秋には早い」

中納言はお金をすこしばかり、坊主に与え、帰してやりましたとさ。


とっぺんぱらりのぷう。



玉茎の説明はいりませんよね
でもね、オフクロさんにペニスを入れ込んでって、できますの?

宇治には楽しいお話が伝わっています。