明恵がジュースを用意してくれて、信也とあたしは一息ついた。
あたしだけ服を着ているのも変な具合だったけど。

初夏の日差しが、明恵の部屋に差し込んでいた。
物干し台は木製の広めのもので、明恵のギターであたしがそこで歌ったことを思い出していた。

目を信也に移すと、彼は自分でペニスをこすって、大きくしようとしている。
「どう?硬くなりそう?」
明恵が不躾(ぶしつけ)にも訊く。
「もうちょっと」
「いいよ、焦らなくても。うちらは逃げへんから」

だんだん、甲斐あって信也の男の子はぎゅんと立ち上がってきた。
「なおぼん、あんた、先、したげぇな」
「なんでぇ、童貞はあきちゃんがもらうんやろ?」
「そやけど・・・ほなら、ごめんな、見せつけてばっかしで」
と言いながら、明恵が信也に向き直って、
「信也、いよいよやで。覚悟はええか?」
「うん」
「あたしが上になったるから、よう見とき」
信也を再び、ベッドに仰向けに寝かせ、高校生にしては豊かに張った胸をゆすって、明恵がまたがる。
信也のペニスは完全に亀頭を露出させて、てらてらと光っていた。
陰毛が薄いせいか、駒井君のものより、長いように見えた。

「どう、あたしのハダカ」
「きれいです」
「お上手、言うてから・・・じゃ、ごめんあそばせ」
明恵がウンコスタイルでしゃがみ、信也のペニスを手で支えて方向を合わせる。
あたしもベッドサイドに寄って、他人の性交を見つめた。

ぷっくりした大陰唇から、小さくはみ出た陰唇をめくるように、信也の亀頭が潜り込み、明恵が息を吐きながら腰を落とす。
にゅるり・・・
そんな感じで、信也の勃起は金沢先輩の胎内に消えたのだった。
「はふぅ」
「すごっ、入った」
「どう?オトナになった気分は」
「最高っす」
「動くよ」
「うん」
明恵が、腰を上下にあやつりだした。
手を信也の肩において・・・
ギシ、ギシとベッドがきしむ。
「あっ、あっ、来るわ、めっちゃ」
何が来るのかわからないが、明恵が叫んだ。
赤い顔で信也も腰を突き上げる。
長い交わりだった。
信也は明恵のおっぱいをつかみ、引っ張る。
明恵が前に倒れて、信也の薄い唇に吸い付く。

あたしも、下着を取り、指を忙しく動かした。
「たまらんな・・・こんなん」

「なおぼん、こっちおいで、あたしが舐めたげる」
明恵が見かねて、誘ってくれた。
あたしは、明恵の右側に立ち、濡れた陰部を彼女の鼻に押し付けた。
ぺちょ、ぺろ、ぺろ・・
クリを鼻の頭でつつかれ、陰唇を舌で拡げられた。
「あふっ、いい、ああ、あきちゃん」
あたしは見下ろしながら、腰を巧みに動かして刺激を得た。
下から信也も笑ってみている。
もう、恥じらいもなかった。

「硬いな、信也の」
「そうですか?金沢さんがエッチやから、おれ」
「あたし、エッチかぁ?女の子はみんなこんなんよ。知らんだけよ。なぁ」
と、あたしに振られても・・・
ずぼずぼと信也のペニスを明恵が抜き差ししながら、器用に、あたしへもサービスを怠らない。
「な、信也、なおぼんと交代していい?」
「いいんですか?やりたいです」
あたしも、入れたくてしょうがなかった。
明恵とあたしが入れ替わって、あたしが信也をまたいだ。
思ったより、ずっと大きく感じた。
「うあっ」
あたしは、思わず声を上げた。
「どう?なおぼん、信也の、でっかいやろ?」
「うん、うん、すごい、奥まで来る」
「そやろ」
「でも、信也君、逝きそうになったら言うてよ。中出しはあかんからね」
あたしは釘をさした。
「はい」
明恵は、そばで微笑んで見ている。
えくぼが可愛く現れていた。

じゅぶ、じゅぶと濡れすぎたあたしから、長いペニスが出入りする。
「くっ・・・いく」
あたしは、登りつめそうだった。
膣で逝くのはめずらしいほうだった。
「なおぼん、さん・・・おれ、やばいかも」
「わかった・・・」
あたしは立ち上がって、信也から離れた。
明恵がすかさず信也を口でくわえて、激しくフェラチオしだした。
「わふっ、先輩・・・」
「あむ」
大きく口をあけて、舌を巧みに使う明恵。
信也が明恵の頭をつかんで、腰を深く彼女の顔に押し付けた。
喉奥で射精しようというのか?
「うぐ・・」
目を白黒させて、明恵がもだえる。
信也が痙攣したようになって、明恵の頭から手を離した。
涙目の明恵が咳き込みながら、信也を吐き出し、ティッシュに精液をドロリとこぼしたのをあたしは見た。
信也はというとぐったりして天井を見るでもなくながめている。

あたしは、十分満足だった。
ただ、男に抱かれたという感じはなく、オナニーの延長のようなものでしかなかった。

その日、駒井君に電話して、切ないあたしの体を慰めてもらうことにしたのは、言うまでもない。