おれは言われるまま、師の前にしゃがみ、そのそそり立った肉をほおばった。
太い…こめかみがきしむ。
大人はみんなこんなものを持っているのだろうか?
「もっと舌をつかって、そうそう。ええね、ずぼずぼってやってくれや」
「ぐ…」
正直、苦しかった。鉄骨のように固いちんぽだった。
「ぐはっ、はぁはぁ」
「どうした?もっとしゃぶってくれや」
こんな屈辱があるだろうか?
おれはひざまづいて、高まりをくわえこんだ。

しばらく舌を使って、亀頭回りを刺激していたら、石本師が急に「いぐっ」と体をこわばらせ、ねっとりと生臭い液をおれの口の中に放った。
何度かぴゅっぴゅっと上あごに当たり、おれは止まるのを待って口を離した。
「へへ…飲むかい?」
ううんとおれがかぶりを振ると、「吐けよ。かまへんから」と優しく師は言ってくれた。
下水溝におれは吐いた。
そして水道の水で口を漱ぐ。
「どや?男の味は」
「あんまり美味うないです」
おれはげんなりして小さい声で言った。
師はかけ湯をして、ふたたび湯船に浸かっている。
おれはタオルをとって体を洗うことにした。
「なあ、おまえ」「はい」「もう、家に帰りたいと思うてんのとちゃうか?」「…」
「それやったら、それでもええで」
そういわれると、おれも「はいそうですか」とは言えなかった。
「こんな師匠について、大丈夫やろかと思うてんのとちゃうか?え?」
「正直、迷ってます」
「まあ、一週間くらい、おれに預けてもらえんか?それでもいややったら、帰ったらええし、ほかの受け入れ先を周旋してやってもええ」
そこまで言われたら、おれとしてもむげにはできなかった。
「わかりました。よろしくお願いします」
「すまんかったな。初日からこんな目に合わしてな」
「い、いや、いいんです。師匠との関係がより近くなったような気がしますから」
「そういうてくれたらありがたいわ。ほな、おれは先に上がるさかい、ゆっくり入ってや」
ざばっと、体を立ち上げると、見事に剥けあがったちんぽをぶらりと下げながら師は、自分の手ぬぐいでそそくさと体をふいて戸を開けて出て行った。
おれはため息を吐いた。
うつむくと、貧相なおれのちんぽがうなだれていた。