咲子は息子の忠士(ただし)のペニスをほおばっていた。
「ああんむ…」
「おかあちゃん、やらしいなぁ」
目で、淫乱に応える咲子だった。
十四にして、息子はいっぱしのヤリチン男に育っていた。
体格もたくましくなり、もうはや咲子の背を追い越している。
父親譲りのカリの張ったペニスは、咲子を夢中にさせた。
夫の玲士は、まったく家に寄りつかない。
仕事はきっちりやるのだが、そのあとは「あの女」のところにしけこんでいるのか、だいたい深夜遅くに帰宅してくる。
ふつうの妻なら、夫の所業を許さないだろう。
しかし咲子は忠士がいるおかげで、夫のことを忘れられた。
家にカネさえ入れてくれればいい。
肉欲はみな息子が与えてくれる…
忠士は忠士で、母親の熟れた肉体に耽溺していた。
思春期の男の子が、毎日、自由になる女体が目の前にあるのだ、たとえそれが母親であっても猿のように貪ってしまうのはいたしかたない。
「あはぁ、だめだ、いっちゃいそうや」
「もう?辛抱しぃな」
「おかあちゃんが、うますぎんねん」
「ほうかぁ?」
舌を長く使って竿を舐めあげ、パクリと口をかぶせて、バキュームフェラと続く。
唾をたくみに潤滑液にして、若い茎を攻め立てるのだ。
熟女の手管には、さしもの若鹿も我慢の限界である。
びくんと、筋肉質の尻肉を震わせると、忠士は母の口の中にぶちまけた。
「おふぅ」
咲子は目を丸くしてそれをこぼさないように受け止めた。


私はここまで書いて、パソコンから離れた。
窓の外には比叡山が、秋空を背景に聳えている。
アダルトビデオの監督、藤堂慎司からの依頼で、母子相姦ものの脚本を一本書いているところだった。
ギャラクティカ企画というAV専門のコンテンツ屋の代表だった藤堂が、そこをたたんで、新たに「藤堂コンテンツコーポレーション(TCC)」なる会社を立ち上げたらしい。
もらった名刺が変わっていたので、訊いたらそんなことを言っていた。
私は、旦那の介護があるから、家で仕事ができるように生活を変えた。
機械工の仕事は、籍だけ会社において、日給制にしてもらった。
仕事のある時だけ工場に出向くか、文書作成の仕事をもらってくる。
和多田先生の塾の手伝いは、毎日二時間だけ夜の部を担当している。
中高の数学と理科を担当しているのだった。

母子相姦ものは、依然と需要があるらしい。
最近のものは「引きこもり息子」を題材にしたものがトレンドだ。
少し前は義母と娘婿というソフト路線が人気だったが、今は血が繋がっていないと母子相姦ではないという厳しい顧客の目がある。
敢えてタブーを冒す、そういう危険性を覗き見る作品である必要が出て来た。
ノベルの世界ではかなり以前から、そのテーマは開拓されてきて、されつくしてきた感がある。
夫の不在、妻の要求不満、思春期の息子…この三点セットは今も健在だ。

AIにでも書けるような題材である。
そうだ、この材料を与えてAIに母子相姦を書かせたらどうだろう?
きっと斬新なものができるんじゃないだろうか?

学生服のまま、玄関で忠士は雌ブタになりさがった母の咲子を抱いた。
仕事帰りなのか、タイトスカート姿の咲子に、忠士は異常に興奮した。
制服のズボンが不自然にとがっている。
咲子の手がその頂点を探り、ジッパーを引き下げる。
「ああん、硬ぁい」
「かあちゃん…」
下駄箱に手を突いて、咲子がスカートをまくり、ストッキングとショーツをまとめて下ろした。
伝線が走るのもかまわず、匂い立つ陰門を息子に向けた。
「すげぇ…」
かちかちに勃起した若いペニスが差し向けられる。
高さを合わせるように、咲子が振り向いて「はよ、入れて」とせがむ。
立ちバックはこの母子(おやこ)のもっとも好む体位だった。

云々…

やってらんねぇな。
私は、コーヒーを飲みに階下に降りた。